投資本が無理で読めるCLASS(クラス)はすごいのか？FXの自動売買システムを扱うサービス？

Mr.ERこと柴田淳一です、よろしくどうぞ。

今回は「CLASS(クラス)」という電子書籍について
Mr.ER的な視点で私見を述べていきます。

情報の引用はネットが基本ですが、
知り合いの知り合いなども含め、可能な範囲で伝手を使いながら、
なるべくリアルで偏りのない観点から考察します。

投資の教材？CLASS(クラス)って？

見たところ投資助言業者などはではなく、
単に電子書籍を無料で配布している業者のようです。

電子書籍で学べることは、
ざっくり言うと、過去に急騰した銘柄の共通点が分かるのだとか。

急騰した銘柄の共通点なんて幾つかしかない気がしますね。

①出来高急増
②中小型株に多い
③ＩＲや好決算、好材料連発、ネットで話題になる
④投機筋（大口）で提灯がつく

など

おそらく上記のような当然の事が書かれているだろうと思って内容を確認しましたが、
やはりほぼ同様の内容が記載されていますね。

ただし、共通点を持つ銘柄を急騰前に絞り込む方法については言及されていませんので、
無料書籍を見ても、大したことは学べないと思います。

CLASS(クラス)が提供するサービスって？

上述の無料電子書籍だけではビジネスにならないので、当然有料のサービスがあると思われます。

大分簡素な作りのランディングページには、有料の電子書籍と株式投資セミナーと記載されていますが、セミナー開催日時や過去に開催した様子は確認できません。

無料の電子書籍を受けとったあと、
何やらポイントがもらえまして、電子書籍と投資ツールのセットと交換できる模様。

正直、有料の電子書籍には一切興味ないので、一旦無視の方向です。

無料の内容からしても、
おそらくそこまで知識や経験がある人が執筆してない事は容易に想像できますから。

気になるのは投資ツールなんですが、結果的にこれはFXの自動売買システムですね。

いわゆるEAです。

初期費用で34,800円かかります。

なんでも月間42％の利回りが出ると記載されています。

正直言って、サービス内容・導線が支離滅裂ですね。

電子書籍で急騰銘柄の共通点が分かるという入口から、最終的にはEA販売ですか。

敢えてこうしたフローにしている理由は何となく想像できます。

日本ではEAよりも株式投資に興味ある人が多いから入口は「株式投資」。

急騰銘柄の共通点を勉強するよりも「EA」なら自動売買だし、楽に稼げるよ。

という流れなんでしょうね。

CLASS(クラス)って凄いのか、凄くないのか。。。

CLASS（クラス）という入口から、最終的にEA販売している事は考えると、
電子書籍がどうこうというよりも、EA販売が本来のビジネスの目的と考えるのが妥当です。

だったら、ゴゴジャンにでも出品して、
本当に42％の月利が出るのなら、爆発的に売れるでしょうに。

このEAにそれだけのクオリティーがあるのなら、もっとシンプルに販売すればいいものを、
そうはしていない、
そうは出来ない背景を考慮すると、
このEAが凄いという可能性は低いと言わざるを得ないですよね。

そもそもバックテストもフォワードテストも不明なので、本当にEAなのかすら疑ってしまいます。

最後に。

日本には明らかにガラクタなEAが蔓延しています。

「EA」と言っているだけで、EAですらない紛い物も紛れている始末です。

個人的には、あたかも確実に儲かるかのような記載がされていたり、
謳っている利回りが高すぎるEAほど信用できないと思います。

EAで利益を出すのって結構ハードル高いですからね。

日々改良しなきゃいけないし、大量のデータベースも必要です。

そして長期間EAを稼働した時に、飛ばない事（ロスカット）が最も重要。

このご時世、機関投資家やヘッジファンドはＡＩを駆使して自動売買しているくらいですから、
個人投資家もEAを駆使するのはいいと思いますが、
選び方と、実際に稼働している時に結局は一部裁量が必要になる、
という認識はしておいた方がいいでしょう。

ちなみに、中には優秀なEAもちゃんとあるので、誤解のないよう。
超ハイスペックでハイパフォーマンスが出るEAもこの世に存在します。

私の友人にもそんなEAを開発した人はいますが、
中身は一切教えてくれないし、当然EAも使わしてもらえないです。

考えてみればEAのロジックやデータベースを一度でも外に出すと、
そのロジックって近いうちダメになってしまうのは目に見えているから、
当たり前なんですよね。

株式投資で同じ運用手法が永遠には通用しないのと同じ。

株式投資と同じ、EAも相当に奥が深いので、ご利用は慎重に。

今回は以上です。