オプション取引とはどんな仕組み？先物取引との違いについてもわかりやすく

投資やトレードについて勉強していくとオプション取引というものが目に付くだろう。

特徴的な仕組みがある取引のため、投資初心者だとあまり関心がないかもしれないが、
上手く使用すると大きく資産を増やせる投資取引になる。

オプション取引とは何か？

オプション取引とは、株式や商品などの金融商品を売買する際に、将来の特定の時点での価格や条件を予め決めておく取引のことです。

具体的には、将来の特定の時点で株式や商品を買う権利（コールオプション）や売る権利（プットオプション）を得ることができます。

例えば、とある株式の株価が今後上がると予想します。

その際、オプション取引引きにて「買い」でその株を注文します。

そして、実際にその株が上がって、権利を買って利益確定したら儲けになります。

基本的には通常の株式などと同じように資産を購入、売却できる取引にはなります。

しかし、オプション取引特有のメリットがあり、大きな魅力となっています。

オプション取引の魅力な特徴

レバレッジによる信用取引

オプション取引のメリットとして、レバレッジによる取引が出来ます。

レバレッジはある程度の証拠金があれば数十倍の資産額での取引ができるため、
大きく利益を上げることが出来ます。

売りから入れる

さらに、オプション取引は市場の上昇・下降に関係なく利益を得ることができます。

一般的には株式などは株を購入することしかできませんが、
オプション取引などでは株を持っている体で売りから取引ができます。

そのため、市場が上がっても下がっても、適切な戦略を立てれば利益を出すことができるのです。

変動リスクが大きい

オプション取引は価格変動のリスクが高いです。

株式や商品などの価格は日々変動するため、予想外の変動が起きることもあります。

またレバレッジを設定できる都合上、想定よりも大きな価格の変化が起きる可能性があり、
大きく資産を増やせる可能性があります。

しかし逆に予測が外れた場合には損失を被る可能性があることを覚えておきましょう。

先物取引とオプション取引の違いとは？

金融市場でよく使われる2つの取引方法として先物取引とオプション取引があります。

先物取引は個別で記事も上げているため確認してもらいたいが、
基本的にはほとんど似た取引方法である。
では一体どこに差があるのだろう。

先物取引についてはコチラ記事より

やっぱり怖い？先物取引について詳しく解説。初心者には勧められない？

権利を買うか、商品を買うか

先物取引は将来の特定の日に商品を決められた価格で売買する取引です。

実際に商品が家に届いたりするわけではありませんが、その日決められた価格が契約されます。

一方、オプション取引は商品をその価格で売買する権利を持つ契約です。

オプションを買う側は、権利を持つため特定の日に購入、売却は出来ますが、
権利を放棄することもできるのです。

そのため、暴落のような大きな変動に強く、
オプション取引は、将来の価格変動に対する保険として利用されることが多いです。

例えば、ある農家が来年の収穫物の価格が下がることを心配しているとします。

この農家は、将来の価格変動に対するリスクをヘッジするために、先物取引やオプション取引を利用することができます。

先物取引では、来年の収穫物をあらかじめ特定の価格で売買することができます。

もし価格が下がってしまっても、契約した価格で売買することができるので、リスクを軽減することができます。

一方、オプション取引では、来年の収穫物を売る権利を購入することができます。

もし価格が下がってしまった場合、その権利を行使して売ることができます。

しかし、もし価格が上がった場合は、権利を行使せずに市場で売ることができます。

このようにちょっと違う取引を使い分けることで、
将来の価格変動に対するリスクヘッジが出来るのです。

基本的にはリスクが大きい取引

オプション取引は権利の売買という唯一無二の特徴があり、
その特徴を生かせばリスクを減らした投資、取引が行える優秀な仕組みです。

しかし、レバレッジを使用できる取引のためどうしてもリスクが大きく、
ちゃんとした経験と知識がないと思わぬ損をしてしまう場合もあります。

そのため、オプション取引をする際は十分な勉強とシミュレーションをしておきましょう。